西へ行くのか!?

京の都――。日本の中枢として栄えたその都市は、 明治を経て東京に首都を移した今日でも尚、 その歴史と文化に彩られた町並みに輝きを失うことなく、 多くの人々を魅了してやまない。そしてここにまた一人、 古都の魅力に惹かれた若者が京を目指して旅立った。

現代版・東海道五十三次。これは私が大学2年生、21歳の夏休み、 1998年8月10日から8月19日にかけて敢行した東京都府中市〜 京都五条大橋までの9日間に渡る徒歩の旅を、当時私が つけていた旅行記を元に振り返るものである。

スマホもGPSもない時代。今思うとだからこその楽しみもありました。

目次

  • はじめに なぜ私は西を目指したか?
  • 8月10日 それはとても暑い日でした(府中〜二宮)
  • 8月11日 箱根越え(二宮〜沼津)
  • 8月12日 夏は夜(沼津〜静岡)
  • 8月13日 最長踏破日(静岡〜浜松)
  • 8月14日 東海道の魔物が牙を剥く(浜松〜豊橋)
  • 8月15日 旅は道連れ(豊橋〜名古屋)
  • 8月16日 ある男の再出発(名古屋〜四日市)
  • 8月17日 鈴鹿越え(四日市〜水口)
  • 8月18日 トンネルを抜けると(水口〜京都)
  • 終わりに 
  • もどる。