盗撮予防への一考察 |
もう何年も、私が写真を撮るに際して、精神面の最大の障壁となっている盗撮予防。まあ、実際に競技場に行けばわかると思いますが、変な奴はいるものです。女の子の体ばかり撮っていた結果、役員に見つかり警察に突き出される。こういう奴らがいるから、私のような至極真っ当な、まともなフォトグラファーまで被害を受けるのです。さらに今年の総体では、「大きなレンズはダメだから」と、理由になっていないことでいちゃもん付けられました。役員が盗撮予防に躍起になるのはわかりますが、役員とフォトグラファーというか、一般の観客の間でどんどん溝が深くなってしまうことがないか、それが怖いところです。
で、私が今の段階で考えている最上の策というのが、写真撮影の事前申請制度です。学生の頃、インカレや箱根駅伝で報道担当をしていた私は、やはりこの事前申請制度に従って役目を果たしていました。箱根等の事前申請制度は、
私は精神面が非常に弱いので、今でもレンズが大きいと言われたことが心のダメージ、不安として残っています。来年も撮れるだろうか、と。毎年総体前、新年が明けて、春が近づく度に「大丈夫、撮れる。」という気持ちと「撮らせてくれなかったらどうしよう。」「注意されて落ち込んだらどうしよう」という気持ちが激しく交錯します。そこからなんとか心の均衡を保って何ヶ月もかけてモチベーションを作り上げていくのです。ものすごいエネルギーを使う。正直言って疲れました。昔は写真を撮るのが好きでしたが、今はそんなことはないです。ただ、期待してくれる、喜んでくれる方々がいらっしゃるから、なんとかがんばっているだけです。 今回の事前申請についても、ここで書いていても何にもならないとは思います。ですが、現行のままでは、毎年役員と盗撮野郎のいたちごっこが続くだけで周りも迷惑します。なんとかならんものでしょうか。 |