引退によせて |
県高校総体が終了しました。今日のにちふじの引退式で言ったことです。
私はコーチでも指導者でもないので、皆さんの力を伸ばす、直接的な手伝いは出来なかったと思います。その代わり、何か邪魔をしないで役に立てることはないか、と考えたのが写真を撮るきっかけでした。最初は雑誌に載っているようなかっこいい写真が撮れれば、と思っていましたが、いつしか、皆さんが見せる緊張したところや、泣いたり笑ったりしている、そういう10代の高校生が本来持っている人間らしい表情を撮るのが好きになりました。 高校生の皆さんの魅力は未完成な所です。時に信じられないほどの伸び方をしたり、思わぬ結果を出すこともあります。時にはメンタルのバランスを崩して泣き出すこともあるでしょう。そういう一瞬一瞬で見せる表情が、カメラを構える者としてはとても魅力的に映るんです。 今はまだ勝ち負けという現実があるので、中には見返すのもつらい写真があると思います。ですが、一生懸命陸上競技に打ち込んできたのなら、いつかきっと、やってきてよかったと思える日が来ると思います。それがいつになるのかは、人によると思いますが、多分高校を卒業したり、陸上競技を辞める時かな。なので、写真はとりあえずは手元に残しておくことをお勧めします。いつか貴重なものになるかもしれません。 これは歴代のOBOGが言っていることなのですが、ふとした時に写真を見返すと不思議と力になる、そういうものらしいです。 3年生の皆さんは本当にお疲れ様でした。最近は盗撮規制とか色々うるさいですが、来年以降も出来れば撮りたいと思いますので、1、2年生の皆さんは、今後ともよろしくお願いいたします。 |