鹿児島へ行ってきました〜SCC練習見学

 先週の土曜日、朝7時20分の東京発の新幹線に乗り込み、陸路で鹿児島を目指しました(飛行機が大の苦手)。新大阪で九州新幹線直通のさくら号に乗り換え、14時05分、鹿児島中央に到着。そこからバスに乗り、目的地の鴨池公園陸上競技場へ。今回の目的はSCC(Sports Communication Circle)という陸上競技のクラブチームであり、陸上競技では日本初のNPO法人の練習見学にお伺いすることでした。理事長のOさんとは2000年にSCCを立ち上げた頃からホームページの掲示板やメール等でやりとりさせていただいていましたが、練習にお伺いするのは、設立から13年経った今回が初めてなのでした。出来れば最初の頃の様子も見てみたかったですね。

 さて、鴨池に着いてみると、ちょうど最初の集合を行う直前でした。私はOさんや他のスタッフの皆さんに一人ずつ挨拶していきました。集合でメニューの発表があった後、早速練習開始です。土曜はABCDの4つのグループ、種目別やレベル別等に分かれて、アップや動き作り、本練習へと、コーチ陣の指導のもと、会員たちがてきぱきと練習に取り組んでいました。

 割と小学生が多かったかな。とにかく100人以上の会員の方が一堂に会して、同じ場所で練習している光景はなかなか壮観です。多世代型クラブという言葉は聞いたり、書面で見たりすることはありましたが、実際に現場で見るのは初めてでした。印象に残ったのは、

・遅刻してくる子がいても笑顔で受け入れるところ
・それぞれが思い思いの距離やペースで走っているところ
・自発的に行っている人が多いため、陸上をやらされているという人が少ないこと

といった点です。小学生や子供はやらされているか、自発的にやるか、というよりは、将来に向けてどう練習に取り組んでもらうか、そのコントロールが難しそうだな、とは思いましたが、みんなコーチ陣の言うことを聞いて、楽しそうにはしゃいで練習していました。

 遅刻してくる子がいても、特にそれを咎めることはないというのは、スポーツが遊びだから、楽しむものだから、かな。遊びだったら、友人が遅れてきてでも参加してほしいと思うでしょう。「なんで遅いんだ、やる気があるのか」。これが学校の部活で言われる日本のスタンダードな光景かもしれません。でもここはクラブチームです。教育の場としてのみのスポーツではないのです。

 また、思い思いのスタンスで走っている人たち。市民ランナーの自由な発想がそのままクラブの中で反映されているのです。競技者から健康志向の人まで、同じクラブにいて声を掛け合いながら走るということは、結構貴重なことだと思います。この市民ランナーについては、次項で少し取り上げます。

 練習は2時間ちょっとで終わりました。最後にスタッフの方に改めて自己紹介する時間を取っていただきました。とにかく見ていて新鮮で、楽しかったです。


もどる