応援について

 今更ですが、FC東京のJ2降格が決まった頃の話です。サポーターの皆さんから、色々な意見が飛び交っていました。中には「サポーターの後押しができていなかった。」という声も聞こえました。「サポーターにも責任があるんじゃないか。」と。「そもそもサポーターは」なんて声も聞こえてきました。

 私はこういう意見は全く持たない人間です。私の応援スタンスは、「応援したいから応援する」。それ以上でもそれ以下でもないです。サポーターがチームを勝たせるという考えを持っていません。勿論スタジアムの雰囲気作り、選手のモチベーションという点で、サポーターが貢献している点は大きいと思いますが。

 サポーターが応援でチームを勝たせるというのなら、応援がしっかりできていて負けた時は、「俺たちはちゃんとしてるのに、選手は何やってるんだ」という意見も生まれかねないのではないでしょうか。サポーターはこうあるべき、という、まずサポーターありき、なサポーターになってしまうのはあんまり好きじゃないんです。チームがあって私はそれを応援するだけ。

 ふがいない試合をしたチームに対してブーイングするというのはわかります。意志表示は問題ないです。基本は「サッカーを見る」ということだと思います。そしてそれを応援する。結果として後押しになればいい、というのが私のスタンスです。

 私が見始めたころの東京サポーターはそんな感じでした。確かに一体感のある迫力ある応援にはなっていないこともあったと思います。でも自由でした。それぞれがそれぞれのスタンスで楽しむ、超個人主義だったと思います。


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