インディ500〜佐藤琢磨激走〜 |
■インディ500とは インディ500とは、アメリカを中心にした4輪自動車のモータースポーツの「インディ・カー・シリーズ」の中の一戦で、アメリカのインディアナポリスを舞台に500マイル走るというレースです。F1モナコGP、ル・マン24時間耐久レースと並び、世界3大モータースポーツと称されているレースです。日本人では佐藤琢磨選手選手が唯一参戦しています。 ■予選 予選ではシボレーエンジン勢の前に太刀打ちできなかったホンダエンジン勢。琢磨選手も19位と後方からのスタート。ですが、予選後の練習走行で琢磨選手(レイホール・レターマン・ラニガンレーシング/ホンダエンジン)は4番手のタイムをマーク。決勝に期待を抱かせる中でレースを迎えました。 ■レース 決勝では、序盤からマシンがばっちり決まっていた琢磨選手がオーバーテイクを連発。19位からなんと中盤ではトップに立ちます。そのままリードラップを何周も重ねるほどの快調ぶりでした。途中、クラッシュ等によるフルコースコーション(追い抜き禁止、セーフティーカー先導により隊列を整えて徐行)のため、順位の上げ下げがあり、残り10周切った段階で7位。ちょっと厳しいかな、と思った矢先のフルコースコーションからのリスタートで、琢磨選手は一気に順位を7位から4位まで上げます。 ■ファイナルラップ そして残り6周で3位になり、あとは1、2位を走るターゲット・チップガナッシ勢を捉えるのみ。残り2〜3周、ここで琢磨選手は素晴らしいオーバーテイクを見せ、スコット・ディクソンを抜き去ります。「これはいける!」と思いました。そしてファイナルラップ。ホームストレートでスリップにうまく入り、横に並んだ琢磨選手とダリオ・フランキッティ。1コーナーに飛び込みます。琢磨選手がインに入ったかと思われたその瞬間。琢磨はスピンして壁に激突…。インディ500の優勝は夢と消えました。 ■レーシングスピリット No Attack,No Chanceを信条としている琢磨選手。ファイナルラップ、優勝がかかっているとなれば行くでしょう。ダリオがスペースを空けていなかったか、あるいは、琢磨選手が無理をしすぎたか、等、色々意見はあると思います。ですが、やっぱりあそこで仕掛けるのが琢磨選手であり、勝ちに行くのがレーシングドライバーだと思います。今回はレーシングスピリットを存分に見せていただきました。良いもの見せていただきました。 --- 見終わった後の脱力感は半端なかったです。残りのインディ・カー・シリーズでの初優勝を期待して、終わりたいと思います。 |