大学の先生に会いに行きました。

 今日は就労支援施設での仕事が終わった後、大学まで行ってきました。府中から国分寺なので、自転車で15分。近くて良いです。私が学生時代にゼミでお世話になった先生が、今年度いっぱいで退任なさるので、一度ご挨拶に伺おうと思ったのでした。事前にメールで連絡してあったので、16時過ぎなら空いている、とのことでした。

 研究室のドアをノックして入ると、先生は出迎えてくださいました。近況を報告し、30分くらい色々と話をしました。平日は就労支援施設に通っていること、土日は相変わらず陸上競技ばかり見ていること、といった日常についての話から、自己評価が低く、仕事になると過度に緊張してしまう、といった内面の話もしました。

 先生は私が写真を撮っていることを覚えてくださっていて、その話の中で、母校や地元の学校の選手たちから寄せ書きの色紙やお礼の手紙をいただくことがあるという話になった時、「白土くんは喜びを与える、その楽しさを知っているね。」とおっしゃってくださいました。お礼の手紙や色紙をいただくようになってから、確かに自分の写真を見てこんなに喜んでくれるんだな、という驚きと嬉しさとともに、徐々に楽しみが湧いてきています。今まで自分の中だけにあった感覚ですが、こうして周りから言われてみると、またひとつ、自分が認められた感じがしていいですね。

 一方の先生は今年で70歳。東経大には16年間勤めたそうです。今後については「家でゴロゴロしてるかも」とのことです。「48年間、よう働いたよ。たまには自分の人生も楽しまんとなあ」とおっしゃっていました。先生が卒業式の後にゼミのメンバーに送ってきたメールがあります。

「優しい人になれ。優しさを与えられる人になれ。そのためには強くならなければならない。」

 私は自分のことを強いとは思いませんが、優しさだとか、喜びを与えられる、そんな風になれたらいいなと、久しぶりに研究室を出た後の帰り道で思いました。


もどる