「普通」の大学生

大学生の時、2回だったか、大学のクラスメイトや府中で行っていたボランティア活動で一緒になった他大学の学生を連れて茅ヶ崎の海へと遊びに行ったことがあります。正直言っておもしろくもなんともなかったし、正直言うと行きたくなかったです。まともに陸上競技の練習ができていないのに、何を遊んでいる暇があるのかと自分自身に問い詰めていました。

ただ、前述のように「辛い」という一言を誰にも言えなかった私は、うまく言えませんが、普通の学生を気取るような行動しかとれなかったです。海で遊んでいる最中は、「いかにも大学楽しんでます」みたいな言動をしている自分が馬鹿馬鹿しくて仕方ありませんでした。自分一人が我慢すれば周りは楽しめる。そんな感覚がしていたことを覚えています。

本当は陸上競技以外したくなかった。なのに私は1年生の時に学園祭の実行委員もしていました。時々実行委員の後に飲みに行く機会がありましたが、そこでもいかにも普通の学生気取りな自分が心底憎くて心の中で舌打ちをしていました。上記の練習ができていない中での行動、自分が陸上競技しかしたくないという気持ちと矛盾するようなことだらけをしていました。自分のことを「変な奴」だというのは自覚していましたが、普通じゃないと思われるのが怖かった。陸上競技しかしたくなかったはずなのに、自分の実績のなさから完全に自信を喪失していたことも、陸上一筋に生きられない心理状態に影響していました。

元々友人は極端に少ないです。これ以上人から奇異の目で見られたり、避けられたり、離れられてしまうことがとても怖かった。上述の通り自分さえ我慢すれば・・・という気持ちでした。でも結局誰かと一緒にいても自分の腹を割って話せる人なんていなかったし、多くの人が私から離れていったし、結局は自分が嫌いで自信がないから自分から離れていった。


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