ねじれた右膝 |
私の右ひざ関節は20度ほどずれてくっついています。元々そういう形だったんだと思います。中高生の時は特に何も考えずに走っていましたし、走れていました。しかし、大学に入って当時のとあるコーチから右足が外に流れる癖があると指摘され、まっすぐ前に接地するよう言われました。
私はそのコーチのことは嫌いでした。ですが、その指示だけ聞いてしまいました。なぜ聞いてしまったのかはわかりません。でもこの判断が大きな誤りになります。ねじれているものを無理にまっすぐに接地しようとした結果、右足だけではなく、上半身まで筋力バランスが崩れました。 大げさに聞こえるかもしれませんが、右足を接地した際、膝が内側にくの字に曲がります。まっすぐ蹴りだすことができず、上半身もそこにかぶさるように覆ってきます。走ることはもちろん、歩く時もストレスを感じました。たまりかねて日本体育協会のスポーツ診療所や日産スタジアムのスポーツ医科学センターに行き、詳しく診てもらいました。左右の足の長さは2pほど右足の方が短く、筋力も低下していました。リハビリも教わりました。ですが、なかなか走りながらだと治ってくれません。大学では腐っていたのと、この足の影響で、まともに練習をしたことがありません。もちろん走れないストレスはありましたが。でもどうしようもなかったです。 時は流れて私も40代に突入。もう今は自己記録を狙うこと等不可能です。20代の時はマラソンをやりたくて仕事の後、無理やりねじれた足のまま走りました。走る前に奇声を上げて気合を入れていかないと、走れませんでした。気が狂いそうでした。走っていても全然楽しくない。でも負け犬のまま終わりたくない。その一心でした。そのマラソンも、2時間47分40秒、女子高生にも負けるという散々なものでした。競技者として練習が続いたことがないので、結果だけ見れば妥当だと思いますが、競技としてやってきたはずなのに、あまりにも無残でした。 今はもう走ることはありません。ウォーキング、散歩をする程度です。最近はようやく少し、ストレスなく歩けるようになってきています。なんのために歩いているのかは考えると病むので、あまり考えないようにしています。 |