体育会とは・・・

なんとか大学に入った私。とにかく大学で陸上をやって、高校の時に見に行ったインカレや箱根駅伝等、少しでもその舞台に立ちたい、関わりたいと思いました。しかし、それと同時に、中途半端なことをしたくない、とも思うようになりました。なので、私は入部はちょっと遅くて4月末頃です。陸マガ等で関東インカレの記録はチェックしていました。母校は2部でも入賞者は多く、入る前のイメージは「割と陸上が盛んなのかな。」というものでした。

しかし、入ってみてすぐに違和感を覚えます。入ったのは間違いなく体育会の陸上競技部です。ですが、雰囲気というかなんというか、部内に流れる空気がものすごく停滞したものを感じました。部員の大半は推薦で入ってきた選手たちです。なのに、全然練習をしない、簡単に休む。自己記録を出す選手も当然いない。それでいて高校時代の貯金で関東インカレとかには出られている。一生懸命やっている人からしたら凄くタチが悪いです。大して努力している様も見えないので、他の部員も関東インカレという花の舞台に立ってもまともに応援すらしない。1年の関東インカレで長距離部員の先輩方が、「マイル何時? 終わったら帰ろうぜ。」と言っていたのが、なんというかショックでした。

母校には同好会は存在しません。そのため、陸上競技をやりたいと言う人は、皆、体育会の陸上競技部に入ってきます。お互いのスタンスを尊重しあってそれぞれ思い思いに活動できる、そんな部活になればいいんでしょうが、母校の場合はレベルどうこうよりも、まず部内の雰囲気が強い影響力を持っていました。練習はまともにしませんが、体育会であるためか、建前だけは立派なことを言っていて、それが本当に聞いていて嫌でした。同好会にしたいなら、同好会にしてしまえばいい。体育会から降格してもいいというのなら、それでいいですよ。私が3年次には同好会にしようという動きが少しありました。

本気で陸上競技をやるのは高校までで、大学入るための手段であった部員が大半だったと思います。私は2回くらい辞めようとして、その度に監督たちの前で泣いた。いつしか私自身もやる気をなくし、さらには膝のリハビリに失敗してまともに接地がまっすぐ出来なくなってしまったことから、一言で言えば腐りました。このまま終わるのかな。そんなことをずっと考えていました。


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