少年時代 |
奴は学歴コンプレックスのヒステリーでした。私は幼少の頃から、気分次第で罵声を浴びせられ、平手打ちを食らいながら生きてきました。バカ、ゴミ、屑、死ね、目障り、不愉快、色々なことを言われて叩かれてきました。本当にいつどんなことで罵声や暴力を喰らうかわからない。私はいつしか常に親の顔色を伺いながら生きるという、なんとも情けない少年になった。何を言われても、暴力を受けても、我慢するしか選択肢のない人間になった。
親子のコミュニケーションなんてものはなかったと思います。親、弟、妹、皆敵でした。とにかく自宅にいるのがしんどかった。自分一人になれる空間はなく、それもストレスを助長していました(自室はなく、弟と相部屋でした)。 また、私は子供の頃から友達と呼べる人が少なかった。特に高校生以降、友達が学校内にできなかったのですが、雑談ができなかった。人と話すことが怖くて。「こんなこと言っていいのかな?」とか「こんなこと言ったらまずいかな?」と常に頭の中を緊張させてフル回転させていました。ようやく何か言葉を発しても、すぐに「何であんなこと言ってしまったんだろう。」という後悔と自責の念が襲ってきます。基本はこれの繰り返し、負のスパイラルは止まりませんでした。 はたして今自分が話している言葉は、本当に自分の言葉なのか。自分の話したいことなのか。自分の話す言葉に違和感しか覚えていませんでした。「自分はこの場所にいていいのか?」という不安や迷いが常にありました。行動や発言、とにかく私は子供の頃からずっと変な奴でした。「何かがおかしい」とは思っていました。でも自分で自分をコントロール出来ないんです。 私が唯一こうしたストレスや違和感から逃れられるのは、小学生5年から始めたスポーツ少年団の野球をやっている時。野球に関しては夢中になれました。しかし、小学6年で肘のオーバーユースでドクターストップがかかってしまいました。中学に入って、私は陸上競技部に入ることになります。 |