5.競技場との打ち合わせ

 申請を終わらせ、公に競技会を開催することが決まりましたら、事前に競技場の職員と競技会当日の利用方法等について、打ち合わせをしておきましょう。競技場へ電話をかけ、都合のよい日時をお伺いし、アポイントを取ります。細かい点がいくつかありますが、当日スムーズに進行させるためにもしっかり確認しておきましょう。

■報告事項
  • 競技種目
  • おおまかな利用時間(詳細は後で決定)

■協議事項
 話し合うのは大体以下の点になります。開催する試合の規模等とあわせて相談してみましょう。

・利用時間、料金について
 競技場によってかなり差があります。よほど予算に余裕がない限り夜間使用は避けたほうが良いでしょう。ナイターは照明器具代使用料金がかかります。9〜17時までの間で全競技、開閉会式を終えるようにしたいものです。

・用器具の貸し出しについて
 大会当日の競技種目によりますが、競技場の職員の方にどの種目で、どの用器具を使用するのか、一つ一つ聞いた方が確実です。用器具リスト一覧があればそれを見せてもらいましょう。貸し出し用器具何点でいくら、というように、数によって料金が異なる場合もありますが、出来れば全部借用する方が当日に混乱がないためいいでしょう。

・電気計時・手動計時について
 トラック種目を電気計時で行う場合、写真判定機の借用と、それを取り扱う専門の技術者が必要になります。技術者は判定機のメーカーの方が担当するか、競技役員の中で扱える方もいらっしゃいます。しかし、競技場の職員によっては競技役員が使用することを嫌う傾向にあります(扱い方がよくないことと後片付けをしないことがその主な理由だそうな)。

 手動計時の場合は決勝審判台をゴール横に設置し、計時員がタイムを計測します。決勝審判台は貸し出し用器具に含まれているはずなので、別途料金はかかりません(多分)。

・大会当日の門の開閉について
 大会の規模によりますが、一般に大学の対校戦の場合は競技場側が一部の門しか開放を許可しないかと思われます。必要以上に門を開けていると、一般客というより、散歩ついでに入ってきた人が、バックスタンドやコーナーのスタンドにごみを放置していく、というケースがあるんだそうで競技場側はこれを嫌います。私個人の意見では一般客が多く来て見てもらいたいんですが……。

・当日の会場設営について
 当日利用できる部屋、机、椅子、黒板などの数、場所を確認します。各部署設置場所(競技者係、記録室、アナウンサー席、計時決勝審判スペース、大会本部、役員・補助員受付、団体受付)の確認。ここで借用する用器具の場所も確認しておくと当日のイメージがつかみやすいです。

・駐車場の利用について
 収容台数、利用時間(開門・閉門)、カギの借用と車止めポールの扱い、その他利用に際しての諸注意について確認しましょう。違反駐車を防ぐために、常時補助員を1名つけるよう要請されることもあります。

・ゴミ処理について
 競技場によってゴミ処理システムが異なります。引き取ってくれる所と、持ち帰って各自処理のところがあります。持ち帰りの場合、大会規模によりますが、当日の人数などによってゴミの量が多いと見込まれるならば、競技場近くでゴミ回収業者があるかどうかを職員に聞いてみるのも一つの方法です。ゴミ業者が引き取りに来るまでの間ならば、一時預かりをしてくれる競技場もあります。

・弁当の手配について
 競技役員の昼食は膨大な量になるため、事前に競技場近くの弁当屋を紹介してもらい役員の人数分を注文しておきましょう。予算は1個500〜600円くらいで。また、弁当の容器は回収してもらえるところもあるので、必ず弁当屋に聞くこと(どさくさに紛れて一般ゴミまで混ぜないこと!)。

・コピー機の使用について
 大会当日、記録のコピーを作成することになるかと思います。そのため、競技場のコピー機が使用できるかどうかを聞きます。機械の使用が駄目でも、電源(コンセント)の使用は許可されているところもあるので聞いてみましょう。

・記録の張り出しについて
 当日の競技種目の記録を張り出していい場所を確認しましょう。黒板やホワイトボードに貼る、壁や窓ガラスに貼る等など。どこが利用可能なスペースかを聞いてみましょう。テーピングやガムテープの使用が禁止されている場所もあるのでちゃんと確認しないと大変なことになります。

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