盗撮予防への一考察

もう何年も、私が写真を撮るに際して、精神面の最大の障壁となっている盗撮予防。まあ、実際に競技場に行けばわかると思いますが、変な奴はいるものです。女の子の体ばかり撮っていた結果、役員に見つかり警察に突き出される。こういう奴らがいるから、私のような至極真っ当な、まともなフォトグラファーまで被害を受けるのです。さらに今年の総体では、「大きなレンズはダメだから」と、理由になっていないことでいちゃもん付けられました。役員が盗撮予防に躍起になるのはわかりますが、役員とフォトグラファーというか、一般の観客の間でどんどん溝が深くなってしまうことがないか、それが怖いところです。

で、私が今の段階で考えている最上の策というのが、写真撮影の事前申請制度です。学生の頃、インカレや箱根駅伝で報道担当をしていた私は、やはりこの事前申請制度に従って役目を果たしていました。箱根等の事前申請制度は、

・期日までに取材したい人数、氏名、所属を学連側に伝える
 ※ただし、東京運動記者クラブ加盟の団体であることが条件
・それに対して、学連側から人数分の取材IDとビブスを用意する
・大会当日、報道受付で申請書のコピーを持参してもらって、
 IDとビブスを交付する

というものでした。これを応用して、以下のような形で出来ないでしょうか。

・大会のエントリーの際に、必要な写真撮影用のIDの数、
 氏名を所定の申請用紙を作って一緒に添える
・高体連側はその人数分の取材IDを用意する。
・大会当日に申請書のコピーを持参して、IDを交付してもらう
 ※IDは首から下げるカードでも、腕章でも、ビブスでもなんでもいいと思います。

ポイントは学校側からでなければ申請できないという点です。こうすることで、以下のメリットがあると思います。

・窓口を高校からのエントリーと同じにして一本化することで、
 関係者にはIDが行きわたり、盗撮野郎の申請を防ぐことが出来る。
・競技中は、IDを持っていない人だけを注意すればいいから、
 役員と観客の間で不快な思いをお互いがしなくて済む。

現行は、今年のプログラムから明記されるようになっていますが、学校名の付けた腕章を付けてくるように、となっていますが、冒頭に書いたように、大きなレンズがダメだなんだで文句を言われるように、基準が曖昧なのです。何も報道陣みたいに規制エリア内にまで入らせろとは言いません。お互いが気分良く陸上競技を楽しめたらいいなと思う次第です。

私は精神面が非常に弱いので、今でもレンズが大きいと言われたことが心のダメージ、不安として残っています。来年も撮れるだろうか、と。毎年総体前、新年が明けて、春が近づく度に「大丈夫、撮れる。」という気持ちと「撮らせてくれなかったらどうしよう。」「注意されて落ち込んだらどうしよう」という気持ちが激しく交錯します。そこからなんとか心の均衡を保って何ヶ月もかけてモチベーションを作り上げていくのです。ものすごいエネルギーを使う。正直言って疲れました。昔は写真を撮るのが好きでしたが、今はそんなことはないです。ただ、期待してくれる、喜んでくれる方々がいらっしゃるから、なんとかがんばっているだけです。

今回の事前申請についても、ここで書いていても何にもならないとは思います。ですが、現行のままでは、毎年役員と盗撮野郎のいたちごっこが続くだけで周りも迷惑します。なんとかならんものでしょうか。


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