後ろ髪引かれたい

 写真撮ったの?

 高南駅伝でそう声をかけてくださる方々は少なくなりましたが、今でもカメラを持っている人として認識してくださるのは有難いことなのかもしれません。今回の高南駅伝も「撮れば良かったかな。」と思ったり、選手の撮りやすい位置を確認したりしている自分もいました。

 コロナの影響もあり、茅ヶ崎や神奈川の陸上界からは遠ざかっていました。加えて持病の鬱病が悪化。今の大学生が中学生だった頃が、写真を撮っていた最後でした。昔は義務感に似た感覚があり、写真を撮れなかった時は罪悪感がありました。今は無理をしなくなり、少しだけ楽になったかな。

 でも高南駅伝で特に中高生といった若い子たちが走っている姿を見ると、撮りたいという気持ちも少しは残っていることを認識しました。ちょっとだけ後ろ髪を引かれる思い。やはり写真を通して出来た関係性、縁は大きいので。

 写真を撮ることは自己表現でもあったんだよな、と。


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