遊びとしてのスポーツ

「速く走る人が偉いわけじゃない。」
「スポーツって絶対必要なものではなくて、良い意味で遊びだと思ってるんです。」

講談社の現代ビジネスに特集されていた横田さん(TWOLAPS TRACK CLUB代表)の言葉です。誤解を恐れずに言えば、「トップアスリートとしてのスポーツの在り方が絶対必要ではない」ということなのかなと思いました。遊びの延長上にトップアスリートがいるという考えを私は理想としています。遊ぶ、楽しむ、見る、支える、そういうスポーツの層の厚さがないと、スポーツは盛り上がらないと思います。日本のスポーツは特にこうした楽しむ、遊びの要素が少ないと思います。だから平成に企業スポーツが休廃部を繰り返しても、世間としては「大変そうだな」くらいの認識で終わっていたのかと思います。

「本当にスポーツが楽しい」という気持ちを持つ方がもっと増えたなら、「支えなければ」という気持ちにもなるかもしれませんし、その時初めてスポーツはとても大事なもので、この街に必要なんだと思えるようになるのではないかなと思いました。

近年は、競技を続ける環境が多様化してきて、また色々な形の大会も増えてきて、価値観も多様化してきていると思います。部活や実業団だけだと速い人、強い人に価値が偏りがちですが、それだけではないスポーツの魅力を発信し続けることは大事なんだなと思いました。なお、偏りがち、というだけで部活や実業団そのものを否定するつもりはありません。


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