学校スポーツの中にいて思うことA

日藤陸上部の卒業生は大学で陸上を競技で続ける人が意外と少ないです。性格や人間的に見て、語弊がありますが軽いサークルに入って納得するような子たちばかりでもないようです。でも「続けたい気持ちはあるけど、感覚的に高校時代のそれに戻せない」という声がぼちぼち。燃え尽きとは少し違うのかな。

進んだ大学の環境や種目にもよるとは思いますし、競技を続けなければいけない決まり等ないです。ただそこに、通用するか、しないか、ではなく、楽しめるかどうか、という視点はあっただろうか。競技→きつい作業→戻せるか、となると精神的に厳しいような気もします。でも納得しないんでしょうね。

競技をやめるのを「もったいない」というのは、私の自分勝手な見方ですよね。これまで15年日藤陸上部を見てきて、競技を楽しむ視点を様々な角度から見せること、導くことは出来ただろうか、と考えることがあります。3年間の思い出作りだけではない、生涯スポーツとしての楽しさを。

学校スポーツの問題はその視点を見出しにくいことにあるかもしれません。「3年間辛い練習に耐えてよく頑張った、これからの人生に生かしてほしい。」だけではなくてね。辛いんだけど自分の競技に探求心を持って臨めるか等、何らかのヒントを与えるのも指導陣の役目かもしれません。



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