はちまき

陸上をやっている、やっていた方々でしたら、おそらく中高生時代に一度くらいはつけたことがあるんじゃないかと思います。その名は、はちまき。特に付けたから記録に影響するかといったらそんなことはないと思いますが、要は気持ちですよね。最後の総体に向けてマネージャーさんが手作りしたり、みんなで寄せ書きしたり。部員一人一人の魂が宿るはちまきを身につけて、試合に臨むわけです。私も駅伝の時、寄せ書きはしなかったですが、付けていました。

このはちまき。大学生の試合になると途端に見かけなくなりますね。20歳過ぎて垢抜けた大学生がはちまきをする姿は、ちょっと似合わないかも。余談を言えば、はちまきに代わってサングラスをする姿が多くなります。なんであんなに中高生には似合うんでしょう。思春期の特異な時期だからかな。

競技前の緊張、競技中の集中、競技後の解放、どれをカメラで追いかけても様になってます。髪と一緒にはちまきがなびく姿は中高生ならではの芸術とでもいいましょうか。特に高校生は、負けたら終わりの総体の儚さと相まって、はちまきに書かれた学校名やメッセージが妙に凛とした空気をかもし出します。

このように、陸上界ではジュニアアスリートの象徴であるようなはちまき。きっと、高校を卒業して、思い出と一緒にしまい込むものなんでしょう。皆さんは、中高生時代につけていたはちまき、今も持ってますか?


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