跳躍選手の形

今日は夜に府中の競技場で母校TKUの練習を見に行ってきました。関東の大学は関東インカレの真っ最中。先週の土日と、今週の土日、4日間行われていて、今日も、土日に出る選手が調整をしていました。出られない選手は、次の試合に向けて練習です。

関カレの初日、三段跳で主将のO氏が見事に3位表彰台。その話を跳躍コーチのKさんに色々と聞きました。今日はO氏は部活に出てきていなかったので、他の三段跳の選手I氏がKさん指導のもと、練習をしていましたが、その時にKさんが面白いことを言っていました。

「I氏は自分の形を早く求めすぎている。私はできるだけアドバイスするが、もっと一人で悩ませないとだめだ。高校なら2年とちょっと、大学なら試行錯誤して3年目くらいになって、ようやく一つの形が完成する。I氏は急ぎすぎている。「どうしたら跳べるようになりますか?」という質問を受けたが、そんなにせっかちな状態では自分の形は見えてこない。」

「I氏は自分で納得しないと動かない。自分が高校までで作り上げてきた形を崩して再構築するのは勇気がいること。器用な選手は新しい形をすぐ作れることもあるが、I氏はまだ時間がかかる。形を壊して新しいものを作ろうとしているのはわかるが、急いではダメ。」

長距離で、単純に走りこむことしか考えていなかった私にとっては、跳躍、投擲といった技術系の種目は本当に難しそうだなと思います。今日はKさんにお話をうかがって、専門的な目で見ている方の話はおもしろいなと思いました。ちなみに、幅や三段の選手がハードルをやるのは、ハードル間のリズムと助走のリズムが同じだからなんだそうですね。


もどる