「〜ねばならない」という指導をより少なく

昨日の三浦駅伝、帰りのバスで聞いた話です。監督であり恩師であるK先生がこんなことを言っていました。

「指導する際に、子供たちには『〜ねばならない。』という状況を少なくしている。ああしなければならない、こうしなければならない、というように追い詰めていくと、モチベーションの低い選手は辞めていってしまう。何でもかんでもしばるんじゃなく、自分で考えるようにさせている。」

自分で考えることのできない人間は強くならない。頭を使わない人間は強くならない。私が中学の時に常に言われ続けていた言葉でした。

多分、管理すれば楽です。中高生くらいなら、体の成長もあって、それなりに負荷を与えれば記録は伸びます。管理出来るんなら、あれやれこれやれと指導者の思うままに練習をさせて、試合で勝つことも出来るかもしれません。でもそれでは自らの力で考えて実行する力、局面を打開する方法を考える術を考える力は養えない。教師のはしくれとしてそれは意味のないことなんだと。

陸上競技で見た場合、駅伝強豪校は管理されているところが多いと思います。自由にというとまた語弊があるかもしれませんが、ある程度自主性に任せるというのは指導者としては結構勇気の要ることかもしれません。賭けみたいな部分があるかもしれません。でも多分、K先生が言う考える力は、絶対に選手として必要なものだと思います。で、K先生はそれを賭けやリスクを負う形ではなく、普段の指導から実践しているように見受けられます。教え子や部活の雰囲気を見ていて、意識の高さが伺えるんです。

私が中高生の頃とはやり方は変わっていると言っていましたが、私の頃から部内の雰囲気作り、自主性の持たせ方はとてもうまい先生でした。今、どんな指導をしているのかをもうちょっと知りたいんですが、また部活でも見学に行こうかな。


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