おわりに

最初「ノリ」で始まったこの旅もなんとか目的地までたどり着くことが出来た。が、当初の予定通りにはさすがに行かず、京都で一日観光していくつもりがそのまま到着してすぐに帰ってきてしまうという、一体何のために苦労して行ったのかよくわからない企画になってしまった。実際京都での滞在時間は3時間に満たない。そんなことも手伝って、頼まれていた八つ橋を手にして乗り込んだ電車はむかつくほど速かった。単に歩いていくことだけでなく、アホ企画と呼ばれる所以はそこにある。今にして思えば部活の集合くらい一日遅れてもよかったなあ、と。


土産に買った八つ橋

今回の旅は心の傷を癒すためでも、悟りを開くためでも、自分を見つめるためでもない。本当にタダの好奇心とノリだけが私を京都へ向かわせた。様々な出会い触れ合いがあったがそれは後から付いてきたもの。最初からそういった期待はしていなかった。旅を終えてから改めて振り返ってみても、これが私の人生を大きく左右したということはまずありえない。今はただ、普通の旅行と同じように、またいつか旅をしてみたいな、とだけ思う。次に旅をする時、この京都への旅と、夏の匂いが私を誘ってくれるだろう。旅への憧れ。それがこの旅で得たものだと思う。


京都を踏破したシューズ

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